短歌について

7 MEN 侍 本髙克樹くん、矢花黎くん
一年間 NHK短歌 のレギュラー出演お疲れさまでした!

 

好きなアイドルがNHK短歌の特別番組に出演する、という全く予想もしていなかったお知らせから、あっという間に一年が過ぎてしまった。

来年の出演がないのがとても寂しいけれども、一年間とても楽しく視聴させていただき、また自分にとって得たものもあった。

 

せっかくなのでNHK短歌視聴中に自分が詠んだ短歌をちゃんと残しておこうと思います。
短歌1割、自分語り9割なのでご了承ください。マジで。

 

また2人には何かの形でNHK短歌に出演してほしいし、その時には栗木先生と小沢さんとカン先生が一緒だと良いな~~!

 

 

↓ほんへ

 

 

 

 

「短歌」について持っている印象は2つあった。

ひとつは百人一首のあれ。
百人一首のカルタがあったので家族と遊んだり、学校で百首全部覚えるテストがあったり、古文を習って文法や意味を理解したりした。
あと うた恋い。という漫画アニメが好きだった。

短歌 というより 百人一首 というコンテンツの認識が強かったと思う。

 

もうひとつの方が 短歌 として印象深かった。

ある同級生がいた。特別仲が良かったわけでもなく、向こうはもう私のことは忘れていると思う。国語が得意で、確か文学部的なところにいたような気がする。(違ったかも)

卒業する年の冬、正月の「歌会始」でその子の短歌が入選した。

そのことをどうやって知ったかは覚えていないが(学校で発表があったのかもしれない)、その歌と名前が載った新聞記事を親と眺めたのはよく覚えている。
今調べたところ、選歌は生年月日順に掲載されるようだった。その子は一番若く、一番最後に載っていた。

ちょうど自分の受験を控えた冬に、同級生の才能を宮内庁お墨付きで目の当たりにした気分だった。

 

そんなわけで短歌というものは、歴史に名を残す偉人や、文学の才に溢れた人がやるものだと思っていた。

 

 

 

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2022年3月から自分が詠んだ短歌と、背景や意図を時系列に並べます。

 

 

良かった、と  隣の友の  目は濡れて

 板で輝く  君を誇りに

 

(2022.3 ミュージカル「手紙」を観劇して。侍担ではない友人と観劇できた。)

 

 

 

新転地  冬の間に  予習済み

 答え合わせの  最初の桜

 

(2022.4 1月に引っ越しをした。)

 

 

 

梅の実を  ネットでそっと  受け止めて

 郵便ハガキと  間違わぬよう

 

(2022.5.16 NHK短歌の短歌写真部へTwitterで投稿。)

 

 

 

ながれぼし  会えなかったね  また来年

 ガラスを雫が  群れて流れる

 

(2022.5.20 みずがめ座流星群(確か)が結局雨で見れなかった。)

 

 

 

雨上がり  ひそかに笑う  あじさいの

 頬を染めるは  夕焼けの紅

 

(2022.5.31 NHK短歌の短歌写真部へTwitterで投稿。)

 

 

 

渋谷駅  ホームに落ちた  プリクラは

 拾われもせず  踏まれもせずに

 

(2022.6.3 金曜の夜8時頃。)

 

 

 

「○○市  紫陽花 見頃」  先人の

 百聞なくては  一見如けず

 

(2022.6.5 NHK短歌の短歌写真部へTwitterで投稿。近所で紫陽花が見れるところをインターネットで検索して。)

 

 

 

この好きを  永久保存しておきたい

 宝箱から  取り出せるように

 

(2022.6.21)

 

 

 

縁のない  小学校へ  投票に

 ここが私の  新たな近所

 

(2022.7 引っ越し先で初めて投票した。)

 

 

 

独居とは  だらしのなさを  叱られず

 今夜は牡蠣よと  誘われないこと

 

(2022.10.9 毎年冬には家族が牡蠣に連れて行ってくれてたんですけどね。牡蠣がどうしても食べたくなった。)

 

 

 

蜘蛛の巣が  規則正しく  並ぶから

 ただの手すりも  鴨川に負けぬ

 

(2022.10.15)

 

 

 

君の手が  弾いた音に  震わされ

 まだしろかねの  爪をぬぐえず

 

(2022.10.22 単独ライブ「侍魂」参加後。自分の爪を見るたびにライブを思い出していました。)

 

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これ以降は忙しかったのか、10月で短歌メモは終わっていた。
他にも同じテーマを違う言葉で詠んだものや、短歌にしたいとエピソードだけ書いたメモもある。

メモを見返してみて、まず定期的に短歌を詠んでいたことがちょっと嬉しい。
私は感情を日記に書くのが苦手なので(家計簿とか記録つけるのは大好き)、短歌として残っていると読み返しやすくて楽しいと思った。
感覚としてはTwitterInstagramで発信するのと同じくらいの気軽さで、でも言葉の表現を試行錯誤するやりがいもあった。

内容的にはちょうど引っ越しをしたからか、そういう歌が多かった。また、番組内でも行っていたような、人とのエピソードとか感情とかを詠むのはあまり得意ではないようだった。散歩をして見た風景をそのまま詠む方が好きらしい。

 

傍から見て拙いだろうし番組内で短歌侍が学んでいたことを活かせているかは分からない。偉人でもなく文学部でもない自分が、せっかくだからやってみるか~~だけで新しいことを始められたのがとても嬉しい。

私以外にも短歌侍をきっかけに短歌を詠んだり、エピソードを番組へ送ったりした人がいて、らじらーコラボの時は2600以上の投稿があったのも自分事のように嬉しかった。

 

気が向いた時にのんびり程度で詠んでみたり、朝ドラで短歌を扱っていたら嬉しくなったり、これからもふとした時に短歌のことを思い出せる気がする。

短歌侍のおかげでまた人生が豊かになりました。ありがとう!!!

 

 

 

3月末の公開終了の前に、もう一度ぜひ!↓↓↓

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